葬儀の席では、参列者全員が黒一色の服装をしていますから、黒という色の持つ風合いがそれぞれに異なっている事が良く分かるものです。
服だけではありません。バッグや靴にも違いはあります。
全員が黒だからこそ、持ち物であるバッグや足元は気になるものです。
ブラックフォーマルを着た時に持つバッグはどういったものが良いのか、何に気を付けたら良いのか考えてみましょう。
金属・装飾・輝きはダメ!
バッグは黒色とわかっていても、黒ならば何でもいいわけではありません。
ショルダーバッグや大きなたっぷり入るタイプのバッグはフォーマルに向きません。
腕にかけたり、手に持てるハンドバッグが一番ふさわしく、美しく上品に見えます。
また、そのハンドバッグの留め具や見える部分にブランドロゴなどが金属で入っているのも良くありません。
エナメル素材のような輝きのない、黒一色のシンプルな皮革製のハンドバッグが重宝します。
織生地などで作られたバッグも、レースのものもありますが、柄ものはとかくおめでたい柄が多く、葬儀には向かない場合がありますから良く選んで、購入しましょう。
一枚欲しい予備バッグ
ブラックフォーマルに合わせるハンドバッグは、小ぶりなのでたくさん入りません。
帰る時には、お返しの品をいただくことも有りますし、天候の具合によっては雨具や羽織るものが欲しい時があります。
そのような時に一枚用意したいのが、薄くて小さく折り畳める黒い布製のトートバッグです。
マチがなく大きくかさばるものは入らないようになっていますから、ハンドバッグと一緒に持っても違和感はありません。
ブラックフォーマルのバッグコーナーにも置いてありますし、通販でもハンドバッグと一緒に掲載されていますから、一緒に用意しておくのも良いのではないでしょうか。
家族葬やホテルの法要で
同じ葬祭であっても、親しい人と家族だけでお見送りする「家族葬」や、葬儀後の法要など親しい方々と飲食するときなどは、少しカジュアルである方が良いと言われます。
色物の服装や装飾をして良いというのではなく、バッグの素材を変えたり、持ち手の端に黒のコサージュで変化を付けたり、プリーツをたっぷりとったデザイン性のあるバッグなどで畏まったイメージを変えましょう。
ブラックフォーマルは、持ち合わせる小物によってより美しくなります。
全身を黒に包むことは簡単なようで、考えれば考えるほど難しい色なのかもしれません。