お葬式や法事、お墓参りの際に手にする念珠(数珠)は、もっとも身近な法具で、最近では、魔除けのお守りとして日常的に身に着ける事もあります。
念珠(数珠)の種類には様々なものががあり、宗旨・宗派により決まりごとがあるため、よく調べてから購入した方がいいでしょう。
素材については宗派による決まりごとはないため、好きなものを選ぶことができます。
石の素材
古い文献には、数珠の素材には七宝がよいと記されています。
仏教の経典に記されている7種類の宝石の事で、種類は経典によって多少の違いがあります。
法華経 金,銀,瑠璃(るり),しやこ,瑪瑙(めのう),真珠,まいかい
大無量寿経 金,銀,瑠璃(るり),珊瑚(さんご),琥珀(こはく),しやこ,瑪瑙(めのう)
阿弥陀経 金,銀,瑠璃(るり),玻?(はり),しやこ,赤珠(しやくしゆ),瑪瑙(めのう)
翡翠,ルチルクォーツ,紫水晶,トルマリン,タイガーアイ なども用いられています。
石素材は重みがあり、紐への負担が大きい場合があります。
瑠璃(るり)=ラピスラズリ、真珠、珊瑚などは汗に弱いため、使用後に柔らかい布などで手入れが必要です。
木の素材
黒檀、紫檀、鉄刀木、白檀、つげ、梅など
木の実の素材
星月菩提樹(せいげつぼだいじゅ)、金剛菩提樹(こんごうぼだいじゅ)など お釈迦さまが菩提樹の下で悟りを開かれたということで、数珠に適した素材だと言われています。
虫がつく事があるため、保管には注意が必要です。
購入のタイミング
特に決まりはなく、自分で買っても人からいただいても構いません。
お守りの意味もあるため、縁起を気にする必要もないようです。
念珠の手入れ
汗に弱い素材もあるため、使用後は柔らかい布で拭いてから、桐の箱か念珠袋に保管するのがいいようです。
男性用・女性用の違い
珠の大きさ、材質などで、男性用と女性用の区別があります。
女性は珊瑚・水晶など華奢で女性らしい素材、、男性は黒檀・菩提樹などが多く使われています。
男性用・女性用の違い
珠の大きさ、材質などで、男性用と女性用の区別があります。
女性は珊瑚・水晶など華奢で女性らしい素材、、男性は黒檀・菩提樹などが多く使われています。