黒紋付とはどのような着物ですか?

黒紋付とは、黒無地に五つ紋を付けた第一礼装の着物の事です。

現在では喪服として着用が一般的ですが、黒紋付=喪服ではなく、かつては祝儀の席で媒酌人や親族が花嫁を引き立てるために黒紋付に錦の帯を締めたと言われています。

着物の中でもも黒い着物っとも各の高いとされ、宝塚の卒業式は最高の礼を尽くすために黒紋付に緑袴を着用する風習があります。

黒無地の着物喪服としての黒紋付の着こなしは、生地は羽二重か一越縮緬で五つ紋、地紋織りの黒の袋帯か名古屋帯を締めます。

長じゅばん、半襟は白、帯揚げ・帯締めは黒、草履・バッグは黒の布製を選びます。

紋の種類
表紋(日向紋) 陰紋(日かげ紋) 染め抜き紋 縫紋 絞り紋 などの種類があります。

表紋(日向紋): 白く染め抜きにして表した紋。最も格が高い。
陰紋: 輪郭線だけで表すもの。略礼装に用いる
染め抜き紋: 生地を染めるときに紋を白く残して表したもの。
縫紋 刺繍で表した紋
絞り紋: 絞り染めで染め出した紋所。
五つ紋の位置
背中心に一つ(ご先祖様のために)。両胸に二つ(両親のために)。両袖二つ(親戚・縁者のために)。

家紋とは
家紋日本において、自らの家系、家柄を表すために用いられてきた紋章の事で、日本には25,000個以上の家紋があると言われています。

家紋の成り立ちは公家と武家とによって違いがあります。
公家の家紋は平安時代の後期から使われていたのではと言われており、貴族の車である牛車(ぎっしゃ)に描かれていた文様が転じて家紋になったケース、衣服(きものなど)きものに描かれていた文様が転じて家紋になったケースなど優雅な雰囲気の紋が特徴です。

これに対し、武家の家紋の使用はこれより遅く鎌倉時代に入ってからではないかと言われています。
源平合戦の時に源氏は白、平家は赤の旗のみで家紋を使っていた記録がない事から推測されますが、武家の家紋は合戦の場で敵味方を一目で見分けるためのものなので、単純で男性的な印象のものが多い印象です。

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